多くの分析や複雑なプロセスを経て完成させる戦略策定。本当にその戦略が合理的であるかどうかを見失ってしまうことも…。
そうしたリスクを避けるためにする最終確認項目が4Sチェック。
Selective / Sufficient / Sustainable / Synchronized
戦略の妥当性をしっかりと見極めるためのツールとして念頭に置いておきたいものです。
戦略策定において正解は一つではありません。
複数の戦略オプションが存在しますが、その長所・短所を相対的に比較し、現状や制約条件などと照らし合わせて選択するのが、あるべき戦略策定プロセス。
BSE問題で米国産牛肉が調達できなかったとき、豪州に調達元の変更、豚肉で新メニュー開発、別メニューの用意など、各社様々な対処策を取っていますが、これらを相対比較しながら、自社環境に最も適したものを選択するのが効果的ですね。
現場では計画を練ること自体が目的化してしまい、当初掲げた目的・目標を満たすことができるのかを見失うケースがよくあります。
それを避けるためにも、「この戦略を行うことで目的を達成できるのか」を問い続ける必要があります。
日産のカルロス・ゴーン社長は、就任直後のV字回復戦略を作る際、何度もスタッフにやり直しを命じたそうです。
それは、掲げた目的・目標に到達するのに十分なのか?と、社長自身がきっちりと判断し続けたからなんですね。
戦略とは中長期的に競争優位性を発揮するものであるべきです。
したがって短期間しか効果がなかったり、競合企業にすぐ追いつかれたりしてしまうものではいけません。継続できるかどうかの確認は必要です。
ユニクロの低価格・高品質カジュアルウェアの提供は、効率的な生産システムや原材料調達・商品管理の仕組みなどの経営システムに裏付けられたもの。
単なるディスカウントではなく、経営システムで継続性を持たせているから強いんですね。
戦略は組織構造や人事などの経営システムや理念・企業目的
といったものと密接にリンクしています。
こうした付帯するものと整合性が取れないと合理的な戦略にはならないので注意が必要。
「市民の皆様に健康をお届けする」というスローガンを掲げる薬局が、規制緩和でタバコや酒を扱い始め、コンビニの客を奪うことに成功。
しかし、中核スタッフが理念との合致性に疑問をもって大量辞職したという例もあります。
戦略単体だけで見るのは危険です。
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